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open! architecture 2011 HIROSHIMA


■2011年8月13〜14日 入場無料
■主催:アーキウォーク広島 共催:広島市 プロジェクトアドバイザー:open! architecture 実行委員会(open! architecture とは?
■後援:広島県建築士会、日本建築学会中国支部、日本都市計画学会中国四国支部


2011年8月に、解体が迫っている市営住宅「京橋会館」の公開イベントを開催しました。
真夏の開催でしたが、二日間で延べ1400人に来場いただきました。当日は中庭・屋上・共用廊下に加え、一部の居室も見学いただきました。
イベントでは、見学者が自由に建物を巡るほかに、詳しい解説が聞ける「建築解説ツアー」も行われました。
公開二日目は建物見学に加えてアートや音楽など多彩なイベントを展開し、建物をいろどりました。
当日の配付資料です。クリックするとPDFが表示されます。
(2.3MB)
     
京橋会館(1)外観・中庭・共用廊下・屋上
京橋会館(2)室内空間
京橋会館(3)四階共用廊下を一周する。
京橋会館(4)けんちく体操 京橋会館 by アーキウォーク広島スタッフ
     
京橋会館とは?
  • 京橋会館とは、戦災復興期の道路建設に伴う商店街の共同化事業として計画され、広島県住宅公社(当時)が1954年に完成させた集合住宅です。その後広島市に移管され市営住宅として使用されてきましたが、老朽化のため2011年秋に解体されることとなりました。
  • 京橋会館の最大の特徴は、街区型(ロの字型)の配棟計画にあります。街区型はヨーロッパなどで多く見られる形式で、道路側に建物を寄せて中庭を設けるというものです。中庭は子供の遊び場として設計され、住民のコミュニティ形成に配慮されていました。中庭は最終的には駐車場および庭園として使われていました。
  • 入居する商業者のため、1〜2階はメゾネットの店舗併用住宅(風呂付き)となっています。この区画には道路側だけでなく中庭からもアクセスできます。3〜4階は共同住宅(風呂なし)です。間取りは現代のマンションとは異なり、江戸の長屋以来の伝統的な続き間となっていますが、ダイニングキッチンを設けようという設計意図(当時としては先進的)がうかがえます。
  • 建築デザインについては、出窓や縦長の窓、連続ヒサシなどで外観に表情が付けられており、設備面ではダストシュートも設けられていました。戦災復興途上の余裕のない時代にありながら、文化的な生活を実現させようとした設計者の意図が読み取れます。全般的に昔のものがよく残っており、当時の暮らしぶりがうかがえます。
         
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