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敷地公開・建物見学会(2023年度)

2023年度は、ひろしまたてものがたりフェスタの一環として旧広島陸軍被服支廠倉庫の建物見学会を開催します。(建物内には入れません)
2023年11月11日(土)10:00-16:00

[ 2020年度の見学会はこちら ]

イントロダクション

旧広島陸軍被服支廠は宇品港(陸軍運輸部が置かれた)にも近い鉄道沿いに設置された軍需工場で、軍服や軍靴の製造・調達・貯蔵等を担いました。現在残る4棟の倉庫は1913年に建てられたもので、延々と続くレンガ壁はかつての軍都広島の面影を留めています。被爆時には爆風により損傷しつつも倒壊せず、臨時救護所となった倉庫内の悲惨な状況は詩人峠三吉の文章などに残されています(外観を見ると被爆時に変形した鉄扉が多数残されています)。戦後は民間倉庫のほか学校・学生寮として使われましたが、1990年代以降は空き家となり現在に至っています。
この倉庫は国内最古級のRC(鉄筋コンクリート)造の建物であり、建築技術史上も大変貴重なものです。外壁は旧来のレンガ組積造としつつ、内部の柱や床はそれまで木造だったものをRCに置き換える設計となっており、レンガとRCを併用する極めて珍しい構造です。
また、大スケールの倉庫4棟のレンガ壁が連続する景観は広島の近代史を体現するものであり、それが現代に残っている意義は大きいといえます。
[ より詳しい建物解説はこちら ]

3棟を所有する広島県が2019年12月に2棟解体方針を発表して以降、この倉庫群をめぐっては様々な議論が起きています。アーキウォーク広島では、日本建築学会による学術調査の支援(2014年度)に始まり、建物見学会やシンポジウムの開催や紹介冊子の作成(2016年度)などの取り組みを行っており、 前述の解体方針表明後も見学会およびシンポジウムを開催(2019年度)してきました。2020年度も「建物について知る」機会の提供は議論を深めるために不可欠と考えており、見学会などの活動を継続しています。




道路側外観。被爆時の熱風で変形した鉄扉が多く残る。

アーキウォーク広島が関与した見学会やワークショップなど

資料・記録

2016年度シンポジウム

開催日:2016年11月20日 出演者:今川憲英(TIS&PARTNERS)、大久保孝昭(広島大学)、杉田宗(広島工業大学)、高田真(アーキウォーク広島)
旧被服支廠の建物について「価値を共有し未来を想う」とのコンセプトで、専門家を交えたシンポジウムを開催しました。 シンポジウムにあわせて、2016年11月19〜20日で現地での建物見学会を行い、264名の来場者がありました。
[ シンポジウムの詳しい内容はこちら ]

紹介冊子

「旧広島陸軍被服支廠倉庫〜見、知り、訪れ、想う〜」
印刷用データのダウンロード(PDF-50MB)

見学会

・2019年度 3回実施 計340名
・2020年度 9回実施 計600名
・2021年度 1回実施 計131名

再生イメージ

2019年12月〜2020年1月に広島県が行った意見募集に対する意見提出の一環として、アーキウォーク広島(高田代表名) にて再生イメージを県に提出しました。
[ 詳しくはこちら ]

オーディオガイド

建物解説のオーディオガイドをご用意しています。現地見学の際にぜひご利用ください。

オーディオガイド#1「建物の概要と歴史」
オーディオガイド#2「立地と施設の全体像」
オーディオガイド#3「建物の外観」
オーディオガイド#4「建物の内部」
オーディオガイド#5「そのほかの見どころ」
オーディオガイド#6「場が残っている意義」

2016年度シンポジウム



独自に作成した再生イメージ




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